ただの風邪だと思っていたけど、眉毛あたりの骨や、目の下の骨、歯が痛くなって痛みが中々おさまらない方、味覚や嗅覚に異状がある方、
それは風邪ではなく、副鼻腔炎(蓄膿)の可能性があります。
こちらの記事では、副鼻腔炎の痛みや鼻水、味覚などの各症状について、何度も経験している私の実体験をもとに、出来るだけ細かくまとめています。
副鼻腔炎になるまで
はじめに、副鼻腔炎になるまでの過程のお話をしますので、症状だけを確認したいという方はこちら飛ばしてください。
私は、いきなり副鼻腔炎にかかるというよりも、風邪を引いた後に、そのまま副鼻腔炎の症状に移行するケースが多いです。
軽い風邪の症状、例えばのどの痛みや鼻水、これくらいなら病院へ行かなくても安静にしておけば大丈夫かなという症状が発症してから、その症状が落ち着くと鼻水症状だけが残り、その後、味覚・嗅覚異常や、目の周りに痛みが出てきます。
この状態になると今までの経験から、「また副鼻腔炎になってしまったか…」と思いながら、耳鼻科を受診する事になります。
風邪症状をこじらせて…というケースが多いため、私は冬場に副鼻腔炎によくかかってしまいます。
副鼻腔炎の症状
以下、私が経験した副鼻腔炎の症状を、出来るだけ細かく記録しています。この症状に当てはまる方は副鼻腔炎の可能性高いと思いますので、耳鼻咽喉科の受診をオススメします。
痛み
目の周りの痛みがずっと続きます。痛みのレベルは薬を飲んだ方がいいのかどうか微妙なラインで、気にはなるんですが強い痛みで何もできないというレベルではないです。痛みが出ている箇所を押すと痛みが若干増します。痛みの種類は鈍痛で重い感じの痛みがひたすら同じくらいのレベルで続きます。
痛みが出る場所は、目の上の骨(眉毛のあたり)、目の下の骨、上あご(上の歯)あたりです。痛みは左右両側から出る事もありますが、片側だけ痛いというケースが多いです。
副鼻腔は歯の神経に近い場所にあるので、副鼻腔で炎症が起こると歯の神経が刺激され、歯の痛みにつながる事があるようです。虫歯じゃないけど鼻水症状があって歯が痛い時は副鼻腔炎の可能性があります。
下を向く(顔を下に向ける)と、顔に圧迫感を感じて、少し痛みが増したように感じます。また鼻の奥の方でキーンとした痛みが出る事があります。
個人的にはこのずっと続く重い痛みが一番生活に支障をきたすので、副鼻腔炎の症状の中で一番嫌な症状だと思っていますが、副鼻腔炎の治療を始めると、一番初めに完全に消える症状がこの痛みとなるケースが多かったです。
鼻水
副鼻腔炎で見るべきは鼻水の色と状態です。
黄緑色のドロっとした(粘り気がある)鼻水が出続けたら要注意です。
炎症が起こっている(痛みがある)側の鼻のみから色のついた鼻水が出る事が多いです(痛みが無い方の鼻からは透明な鼻水が出る)。
鼻水は発症した時の方が多く出るイメージで、徐々にドロドロになって鼻にたまっていくイメージがあります。
鼻をかまずに貯めてしまうと痛みが出てくる時があります。
私はお風呂に入って暖かいシャワーを頭にかけてるときに、炎症が起こっている側の鼻からドロッとした黄緑色の鼻水が垂れてくる事が多かったです。
味覚・嗅覚
何を食べても全く味がしなくなり、納豆を近くで匂っても匂いが全く分からないくらい味覚や嗅覚が失われます。
つらい人にとってはつらい症状かもしれませんが、痛みや鼻水と違い、常時気になるということはなく、個人的に副鼻腔炎の症状の中では無視できるものでした。
色付きの鼻水が透明な鼻水に近づくにつれ、味覚や嗅覚が戻ってくるケースが多かったです。急に戻るというよりは徐々に回復していきます。
味覚だけが戻り嗅覚がない、嗅覚だけが戻り味覚が戻らないというケースは今まで一度もなく、どちらも同時に回復していました。
病院での検査・治療
以下、病院へ行った時の検査方法、治療、服薬、費用についてまとめていきます。
検査方法
・問診
現在出ている症状の確認、何日前からその症状が続いているか等の確認を行います。治療中の病気や服用中の薬も確認するのでお薬手帳があると便利です。
・触診
患部をさわって痛みの有無等を確認します。強く押したりすることはないのでご心配なく。
・喉の状態を確認
風邪で内科にかかった時にもやるように、目視での喉の状態の確認が行われます。
・鼻の状態を確認
鼻の中にかなり細い管のようなものを入れて、鼻水を吸引して状態を確認します。インフルエンザや新型コロナ検査時と同じように鼻の奥に細い棒のようなものが通るので、小さな痛みが出る場合があります。
治療方法
・薬を塗る
細い棒を入れて、鼻の中に薬を塗ります。
・ネブライザー
鼻の穴に機器を軽く当てて、数分間呼吸するだけです。その機器から細かい薬が出ているようで、呼吸により鼻の中へ運ばれます。痛みや不快感は全くありません。
・投薬
私は以下の錠剤を処方され、服用後、1~3日で症状が改善に向かうケースがほとんどでした。
ジェニナック錠…錠剤(朝2錠)
カルボシステイン錠…錠剤(朝/昼/夜)
エンペラシン配合錠…錠剤(夜)
また、「トラマゾリン」や「モメタゾン」というスプレー型の点鼻薬が処方されることも多かったです(1日1回鼻に噴射)。
費用
症状に気づいてすぐに病院に行けば、服薬だけで治る病気なので、そこまで治療費もかかりません。
おおよそ、最初の1回と経過観察1~2回の通院といったところです。
▼一例▼
1回目 診察(1250円)、薬(1070円)
2回目 診察(610円)、薬(740円)
合計費用:3,670円
※全て保険適用 3割負担で
発症~完治までのログ
実際に発症してから完治するまでの記録を、以下に細かくまとめました。今後の自分用のメモとして出来るだけ色々な情報を記録しているため、内容は分かりづらいかもしれません。
▼ここから風邪▼
11/23 唾を飲み込むと多少痛みを感じる。喉というより鼻の奥、鼻と喉の中間位置に痛みを感じる。
11/24 早朝に起床すると急に痛みが強くなっていた。直接喉に痛みがあるわけではないため、食事時の痛みは喉が痛い時より痛みは軽いが、痛みがあるので日常生活では常時不快感はある。
11/25 昨日の夜から鼻水が止まらず頭が痛い
翌朝鼻水に色が付きだす、鼻水はまだとまらず頭も少し痛い状態が続いている
夜ごはんの時、味覚や嗅覚が消えている事に気づく(鼻が詰まっていたからか副鼻腔炎の影響かは不明)。この時点ではまだ痛みや鼻水の色など、副鼻腔炎の症状は出ていない。
▼風邪の症状が落ち着きはじめたが副鼻腔炎の症状が出てくる▼
11/26 起床後、頭の痛みはほぼなくなっていたが、のどの痛みや鼻水や嗅覚は治っていなかった。前日同様忙しく動き回って帰宅後、何か朝調子が良かったのに筋トレ後に全身関節通のような感じがして状態が悪くなったような気がする(無理してぶり返した?)。体全体が少しだるく、味覚がなく、鼻が詰まっている状態で寝ようと思って横になると、左上の歯(虫歯治療でかなり削った治療済みのオールセラミックの歯)あたりが痛くなりだして、寝る事が出来ないくらい痛みになった。この時に起き上がると鼻のつまりが無くなり、歯の痛みも多少軽くなった。寝てる時の方が歯の痛みが強い。
歯が痛く眠れなかったので深夜3時にロキソニンを服用(食後でないので多少多めの水と一緒に飲む)。30分くらいで痛みが消え直後に眠れた。(多少知覚過敏が出る時がある歯だが、その痛みとはちょっと違い、虫歯のピリッ、ズキズキという痛みでもなく、左上全体が重く痛いような鈍痛がずっと続いていた)。翌朝にも痛みは消えている状態だった。
最近は歯の調子がよかったので、歯磨きが歯茎が少し痛むくらい多少強く磨いていた事や、前日は体調不良の中、かなり動き回ったことで体が弱っていて免疫力が低下していた事も歯痛の原因になっていたかもしれない(こういう免疫力が低下している時に歯が痛くなることがあるらしい)。
●症状が一番つらい時期
11/27 のどの痛み(痛みは違和感に近いくらい弱く食事等には全く影響がないが咳が少し出る)や鼻水や嗅覚は治っていない。起床直後は頭の痛みや体の熱感は感じなかった。昼頃に左目の下を押すと痛みがある事、左上の歯辺りが痛くなってきたため昼寝。
昼寝後~夜に全身あたたかい&だるい感じ熱感があったので熱を測ると37.5度の微熱があった。微熱(体のだるさ)が続いている感じ。
風呂で左の方の鼻から薄緑色の鼻水が出る。前回の副鼻腔炎と同じ症状(前回は右の鼻の穴だった)。さらに左の眼の下あたりが押すと痛い。前回も目の周りと眉間に痛みがあった。
この時、鼻水にも色がついているから鼻のかみすぎ?副鼻腔炎なのか歯を強く磨いたのが原因なのか、体調不良の免疫力低下なのか、痛みの原因がよく分からない状態だったが、後に副鼻腔炎の症状回復によりこれらの症状も回復したので、副鼻腔炎が原因で出ていた症状だったことが分かった。
11/28 前日、全身のだるさや目の下、左の歯の痛み、鼻づまりなどあったため、前々日同様にロキソニンを飲んで就寝。ロキソニンを飲むと30分くらいで痛みが消え、よく眠れる。さらに翌起床時も特に体の異常なく起きれる(だるさも痛みも鼻水や鼻詰まりも全ての悪い症状がなくなり味覚や嗅覚も少し復活している)。昨日深夜0:30にロキソニンを飲んで今朝朝食後、9時頃に目の下左の歯に少し痛みが出てきた
11/29 前日夜は痛みが小さくロキソニンなしで就寝。起床後、前日ロキソニンを飲んでいないからかまだ目の下の痛みや歯の痛みは少し残っている。味覚や嗅覚もまだ薄い。ずっと軽い痛みが左目の下の骨と左上の歯あたりにかけて残っているので1日中気になる状態(寝れない痛みではない)。
お風呂でシャワー(暖かいお湯)を頭からかけるときに、症状がある方の穴から色付きの鼻水が垂れる。
症状が改善しないので耳鼻咽喉科へ行き前述の処置(鼻水吸引と薬塗り)と4日分の薬をもらう。薬は出来れば食後がいいが、食後でなくとも影響はほぼなく、服用間隔が4時間以上空いていれば飲んでいいとの事だったので、帰宅後に服用された薬(午前分)をすぐに服用する。薬飲んだら鼻水の色が薄くなり痛みも軽減された。
副鼻腔炎の痛みには、腰痛の痛み止めでもらった薬(腰痛#02)が効くようなので、痛みが強かったらそれを飲むように指示された。
寝る前に副鼻腔炎の痛みは残っていたので、睡眠の質を上げるため念のため腰痛の痛み止めを飲む。
11/30 前日に痛み止め飲んだからか顔や歯の痛みはなくなっていた。鼻水は昼頃から出始めたが色はあまりついていなかった。症状がかなり軽くなっているように感じる。色付き鼻水はまだ出るが、目の下や歯の痛みはほぼ消えた。夜痛み止めを飲まずに就寝。
12/1 前日痛み止めを飲まずに寝たが起床直後、鼻水や痛みはほぼ無し。味覚や嗅覚はまだ戻らず
12/2 通院日。同じ処置を行い、症状がかなり軽くなっているため弱い薬に変更。1週間分の薬をもらう。
12/3 痛みは完全にない状態。鼻水の量は減ったがまだ色は消えず、味覚や嗅覚はぼんやりと戻っている。
12/4 (昨日寝る時から鼻と口の中間あたり、鼻の息を止める時に動く場所あたりに傷があるような痛みを感じる。今までの経験から副鼻腔炎とは別の症状に感じる。この痛み症状は昼までで、昼から何か喉ぼとけ辺りに違和感,渇いた感じ?を感じる。痛みは無い。就寝前~12/5朝頃にはほぼ消えていた。)
12/5 嗅覚や味覚はまだ完全ではないが戻ってきている印象。鼻水はもうほぼ出なくなり、色もほぼ透明になった。
12/6 全ての症状は消えた。
12/7 薬の服用をやめる。
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