「ホワイトスポット」と呼ばれる歯の表面にできる白い斑点。実はこちら初期虫歯に分類されるものなのです。
私は上の写真のように、前歯にホワイトスポットがいくつか出来ており、こちらを「アイコン治療」と呼ばれる歯を削る事なく、痛みも無く治す治療法を受けてきましたので、その体験談をこちらのページにまとめています。
歯の表面にある白い斑点が気になる方や、アイコン治療を受けようか考えている方に向けた記事です。
アイコン治療とは?
アイコン治療とは、初期虫歯やホワイトスポット(歯の表面の白い斑点)なら、歯を削らず、薬剤を塗るだけで治せる治療法です。
従来までのホワイトスポットの治療法は、白い部分を少し削る必要があったのですが、アイコン治療は、薬剤(Iconと呼ばれる歯面コーティング剤)をしみこませることによって、歯を削ることなく改善が望めます。また、アイコンには、エナメル質を補強して、ホワイトスポットの再発を防止する効果もあります。
実体験レポート
費用や時間、メリット等
歯医者で歯石取りをしている時に、歯科衛生士の方に前歯にあるホワイトスポットを指摘されたことで、アイコン治療の存在を知りました。
基本的にまだ放置していても問題ない状態のようでしたが、今のうちならアイコン治療で、歯を削らず、痛みもなく、1時間程度で治療できるという事で、やってもらう事にしました。
アイコン治療について、歯科医師の方から事前に教えてもらったことを、以下メリット・デメリットに分けてまとめておきます。
▼メリット▼
・薬を歯に浸透させるだけなので、歯を削らず、麻酔も使わず、痛みもない。
・治療(処置)は1時間くらいで終わる。処置前後の待機も不要。
・治療効果がすぐに得られる。
▼デメリット▼
・軽度のものしか改善できない。
・保険適用外の治療なので、医療費用は高くなる。
・時間が経つと元に戻る場合もある。
・ホワイトニングが出来なくなる。
↑見せてもらった資料
今治療しておけば、ドリルも使わず痛くもなくすぐ終わるという事で治療を決めたわけですが、この治療の一番のデメリットと言っていい「保険適用外の治療なので費用が高い」という点は少し考えました。
1本の歯で、22,000円かかるという事。
やはり結構高いです。
少し費用面で考えていると、歯科医師の方から、歯の治療前後の写真を提供してもらえれば値引き可能というお話をいただき、1本12,000円で対応していただけるとの事。
さらに写真提供してもらえれば、1本分の値段で、治療対象の歯の両隣りの歯にある小さなホワイトスポットもあわせて治療してもらえるというおまけつき!
本当はこういうケースだと3本治療になるので、66,000円かかるのですが、写真提供のサービス価格12,000円。
これはさすがにやってもらおうと治療を決めました。
治療当日
ここからは治療当日のお話です。
特に何も制限はなかったはずなので、予約の時間に普通に歯医者へ行き、いつものように席に通されます。
初めて体験する事なので、若干緊張していました。
そして、治療開始。
ここからは私が治療中に体験した事、感じた事をそのまま書いていきます。意味が分からなかったらすみません。実際の治療の手順などは、当ページの少し前に掲載した資料画像を確認してください。
まず治療対象の歯に、空気や水をかけて歯の状態を確認していました。いつも歯医者で治療・処置前にやるのと一緒です。
そして、口を閉じれないように固定する器具(マウスピースのようなもの)を口にはめ、治療箇所以外を薬剤等から守るため、歯茎に何かゴムのようなものを塗っていました。
「では、始めていきます。」という声をかけられたので、恐らくここからがアイコン治療スタートなのだと思います。
治療対象の歯に何かを塗る、少量の水をかける、光を当てる
みたいなことを、少し時間を置きながら繰り返しやっている感じでした。
アイコン治療というのは薬剤を浸透させる治療法のため、繰り返し薬を塗って、歯に薬剤を浸透させていたのだと思います。
歯や歯茎が痛くなることは無かったですが、1時間くらいじっとしていたためか、途中で首が痛くなったので、首の下にタオルを置いてもらいました。
それと、固定器具で口はずっとあいている状態になっているので、口の中がずっと乾燥していました。また少量ですが水をかける処置があるので喉に水が流れてきます。少量なので少し貯めて自分で飲み込むか(飲んでも問題ないようでした)、作業しながら吸ってくれていました。
アイコン治療は全部で1時間かからないくらいで終わりました。
処置前に歯茎を守るために塗ったゴムのようなものを最後にとるんですが、それが歯茎にこびりついていて、とるときにひっぱるので、ここだけ歯茎が引っ張られるわずかな痛みを感じました。痛みを感じたのは最初から最後まででここだけです。
歯の痛みや不快感は全くなかったのですが、個人的には1時間弱、口を開けたまま(固定されたまま)じっとしているというのがちょっと嫌な部分ではありました。
そういうのが全然平気な方は、注射やドリルをして歯を削るという訳ではなく、歯に何かを塗るのを繰り返すだけで、痛みは全くないので、問題ないと思います。
↑治療前後の歯がこちらです。
前歯表面の白い部分(ホワイトスポット)が無くなっている事が分かると思います。
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